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その違いから見える三和の強み
『造船所』とは"船"を"造"る場"所"。
では、修繕を専門とする造船所・三和ドックは、どんなところなのでしょうか。
船を造る「造船」と「修繕」の違いから、三和ドックの役割や性質、特徴をひも解きます。
一隻の船を造るということは、非常に多くの人が関わり、非常に長期に亘るプロジェクトです。一人一人の受け持つ範囲を明確にし、一つ一つの作業を分担することで、巨大プロジェクトが動きます。
修繕はどんな作業があるか、船の特性、状態、年齢etcによって、一隻一隻が全く違い、分業が出来ません。 一人一人が幅広い範囲を受け持つ必要がありますので、それぞれが潜在力を最大限発揮しながら、迅速かつ的確な修理を行う必要があります。
造船所によって作る船の種類が絞られます。タンカーが得意な会社、客船が得意な会社、といった具合に、すみ分けされています。
世界にはたくさんの種類の船があり、その全てが修繕ドックを必要としています。どんな工事でも対応できる技術力を持つ三和ドックには、毎日多種多様な船が来場します。
船の需要は景気に左右されます。モノが活発に行き交う好景気の時にはたくさんの船が作られ、逆に不景気の時には新しい船が必要とされない場合もあります。
世界経済が回り続ける限り、常にたくさんの船が世界中を航海しています。それらすべての船が定期的に検査を受け、修理される必要があります。修繕は世界経済が回り続ける以上、景気に関係なく常に需要がある商売です。
船は完成するまで造船所の持ち物。しかし、完成したらお客様のものですので、お客様に引き渡した後はお客様にお任せします。
修繕ではお客様の持ち物をお預かりして直します。お客様が安全に長く使えるように、お客様と共に船のことを考え、船の一生にわたってお付き合いするのが修繕の仕事です。
造船所の価値は船の価値です。性能の良さを追求し、モノ作りの真価を発揮する仕事。まさに「製造業の中の製造業」です。
修繕ドックの価値は、お客様の満足度です。お客様が違えば必要な工事も違います。自らの技術力を発揮するだけでなく、常にお客様にご満足頂けるかどうかを考える「サービス業」に近い考え方が求められる仕事です。
造船会社のコスト構造をみると、原材料となる鉄材やエンジンや各種機器を仕入れる費用が多くを占めています。
仕入れコストよりも、短期間に修繕工事をこなすために、プロジェクトを指揮する人、各工事を実施する職人にかかる人件費の割合が大きい。